書籍紹介 『発想法入門』

『発想法入門』

星野 匡 日本経済新聞社 (1997)903円

発想法入門 (日経文庫)
発想法入門 (日経文庫)
日本経済新聞社 2005-10
売り上げランキング : 67198

おすすめ平均 star
star発想技法の基本を共有する教科書として
starこれまた古い本だが、面白い、勉強になった
star発想法のガイド

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立案という作業がある限り上の状況に追い込まれる人々が世の中には多数いるわけだが、そうした人たちの為に考えられた「思考の作法」がいわゆる「発想法」である。

世に数多ある発想法には思わず「おいおい」と突っ込みたくなるようなものもあるが、この本にはある程度プラクティカルな性格を持った発想法が? 平均2~4ページに1発想法 の割合で大量に掲載してある。

余裕のある時にぺらぺらとめくるのにちょうどいい本かと。


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書籍紹介 『カーニヴァル化する社会』

『カーニヴァル化する社会』

鈴木 謙介 著  講談社(2005) 735円

カーニヴァル化する社会 (講談社現代新書)
カーニヴァル化する社会 (講談社現代新書)
講談社 2005-05-19
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おすすめ平均 star
starバザールの視点は?
starつながりの希薄化。
star批判に晒されていますが

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日本で商用インターネットが開始されてからずいぶん経った。ネットが生活の一部となっている人も珍しくなくなった。
そんな現在を社会学的見地から分析した書。

ネット上にはある種の「熱狂」が生じる場合がある。某匿名掲示板風に言えば「祭り」、ブログ風に言えば「炎上」、ised@glocom風に言えば「サイバーカスケード」と呼ばれるものである。このような社会現象を現代社会(の一部)を端的に表す基本モチーフとしながら、その現象を構成する個人の社会的在り様(⇔内面意識)を分析した書。ただし本の構成上「社会学的に分析された『個人』」と「ネット上での『熱狂』」とが接合されるのは最終章においてである。

この書のキーワードとしては「ハイテンションな自己啓発」「個人化(≒キャラ化)」「情報レベルで断片化された個人」「(具体的・象徴的・概念的意味での)データベース」が挙げられる。

内容をまとめると、いわゆるネット上での「熱狂」とは、所属する社会的グループを「選択する余裕」が個人に確保された現代社会における、「ロー・テンションになることを宿命づけられている」個人らが「ハイ・テンション」になるために(自分の内面と呼応する「もの」がどこかにあると信じられている?)ネット上の突発的に形成されたある「群れ(その意義はどうでもいい)」を選択したことの結果ということになっている。
(実際のページ配分から言うと、「ロー・テンションになることを宿命づけられている」という主張の論証にかなりの量が割かれている。)


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書籍紹介 『ブランド・エンジニアリング』

『ブランド・エンジニアリング』

片平秀貴 日経BP社 (2003)1,785円

ブランド・エンジニアリング
ブランド・エンジニアリング
日経BP社 2003-01
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おすすめ平均 star
starこれはブランド構築に関する実践面でのコンセプトを示した本です。
starWebサイトでブランドパワーを高める
starブランドづくりとWEB

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1.企業がインターネット上で自社サイトを持つことだけで企業の「先進性」をアピールできる時代はすでに終わってしまった。
2.次のステージにおいてはその「あって当たり前」の企業サイト上でどのように「企業ブランド」をアピールできるのか?が重要である。

そのような前提に立ってネット上の企業サイト構築方法論を論じた書。

企業サイトには従来のメディア媒体でのものと比べて、消費者と直接コミュニケートできる利点がある。
この利点を最大限利用して「企業ブランド」の消費者への好意的認知を高めよ、というのがこの本のコアにある考え方だ。
著者は、企業サイトには「おもてなし力」が必要だと主張する。この「おもてなし力」は「企業ブランド」の認知をより深く、好感度をより高くすることに集中される。そして、それはサイト全体の設計、およびその運営において実現されるべきだ、と。

全体としてネット以外でも大規模広告が打てる(=既に社会的認知度が高い)大企業向けの議論が本全体を占めていることは否定できない。しかし、企業サイトにいかにして「おもてなし力」をつけるか、という点では全てのサイトにとって参考にできる点は多い。(更新をマメにしろとか、サイトのナビゲーションをもっと消費者のマインドに合ったものを、というのはよく言われていることなのだが、消費者がサイトに触れることを通じてそのマインドに「働きかける方法」を記した点がこの書の肝なのである。)


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