書籍紹介 『でかいプレゼン』

『でかいプレゼン』
高橋 征義著
ソフトバンククリエイティブ (2005)1200円


でかいプレゼン 高橋メソッドの本
でかいプレゼン 高橋メソッドの本
ソフトバンク クリエイティブ 2005-11-29
売り上げランキング : 158097

おすすめ平均 star
star内容が薄すぎです、、、
star少々割高感が
starおもわず使いたくなるプレゼン手法

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ネットでのブームがネット外へ広がることはもはや珍しいものではない。
この本もそのような形で世に出たものだ。

2005年の4月頃、ネットで一つのブームが起こった。
そのブームとは「高橋メソッド」といわれるインパクトのあるプレゼン手法をめぐってのものだった。
そしてその年の12月、こうして本になった。

「高橋メソッド」とは一言で言うと

スクリーンなどの大きな画面に、
画面いっぱいに表示された文字を
テンポよく切り替えながら
リズムよくプレゼンする方法

である。

実際見てみれば判るが
本当に笑ってしまうほどのインパクトと妙な説得力を持つプレゼン手法である。


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書籍紹介 『ナレッジマネジメント入門』

『ナレッジマネジメント入門』
紺野登? 著
日本経済新聞社 (2002)1000円


ナレッジマネジメント入門 (日経文庫)
ナレッジマネジメント入門 (日経文庫)
日本経済新聞社 2002-06
売り上げランキング : 200211

おすすめ平均 star
starGOODな入門書
starキーワード集として最適
star一冊目の本としてはとっつきやすい

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「ナレッジマネジメント」という言葉がある。
平たく言ってしまえば「組織内にある『知識』を経済的利益になるように管理活用する方法」となる。
キーワードは「形式知」「暗黙知」「場」、そしてもろもろのカタカナ語である。

「形式知」「暗黙知」は知識の二つの側面を指し、意識的な知と無意識的な知のことを言う。
「無意識」といってもフロイト的なもののことではない。

簡単に言ってしまうと、

「形式知」とは明文化された知識、いうなれば(広い意味での)マニュアル化された知識のことであり、
「暗黙知」とは「身についた」知識、いうなれば(広い意味での)当人にも使用していることに気づかず使っている「クセになった」知識のこと

である。

ますます判りにくくなったかもしれないが、「形式知」「暗黙知」という用語のネタ元であるマイケル・ポランニーの著『暗黙知の次元』では、

「暗黙知」の実例として

最初乗れなかった自転車に乗れてしまう際に身につく知識(自転車を運転する人はバランスがどうのとかは考えていない。)
医者がレントゲン写真から病巣を見つける際に使用する知識。(素人が見てもレントゲン写真が何を表しているのか判らないが、訓練された医者は自然とその箇所を指摘できる)

が挙げられている。

それでも判らない人のために、より身近な例を挙げれば
パソコンのキーボードを叩く時、どこにどのキーがあるか考えることなく打っているだろう。
そのとき使用している「どこにどのキーがあるか」という知識が「暗黙知」なのである。
そんなもんが知識になるんかいな?と思われるかもしれないが、原則を守るならばそれは「暗黙知」である。

もっとも、「ナレッジマネジメント」で扱う「暗黙知」は組織内で経済的利益に結びつく知識であるが。

ナレッジマネジメントはその方針として

「暗黙知」を「形式知」に転換することで組織内での知識共有を簡便化したり、
「暗黙知」の持ち主をそれを必要としているところへ効率よく移動させたり、
「形式知」から「暗黙知」への再転換(平たく言えば「形式知」を知った人がその知識を「身につける」こと)がスムーズにいくようにしたり、
知識を持つもの同士が集まる「場」(≒集まりの雰囲気)を知識創発に適したように整備したり、
組織内のいわゆる知的財産が最大限のパフォーマンスを発揮できるようマネジメントを行ったり、
その他もろもろのことを行おうとする。

その「もろもろ」のことがこの書には「2ページに1方針」という割合で書かれている。
ナレッジマネジメントを詳しく理解するには適さないが、概略をざっと見るにはちょうど良い書かと。


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書籍紹介 『図解でわかる キャラクターマーケティング』

『図解でわかる キャラクターマーケティング』
キャラクターマーケティングプロジェクト著
日本能率協会マネジメントセンター (2001)1600円


図解でわかるキャラクターマーケティング―これがキャラクター活用のマーケティング手法だ! (Series marketing)
図解でわかるキャラクターマーケティング―これがキャラクター活用のマーケティング手法だ! (Series marketing)
日本能率協会マネジメントセンター 2001-12
売り上げランキング : 11583

おすすめ平均 star
star新しい切り口を提供していると思います。

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マーケティング用語に「コモディティ」という概念がある。
ある種類の商品が「コモディティ化する」といえば、普通、商品のある種類(たとえば「牛乳」など)内で、商品そのものの属性が消費者の選択にあまり影響を与えなくなった状態のことを言う。平たく言えばある種内の商品らが「どんぐりの背比べ」状態になってしまうことである。例としては鉛筆、ティシュペーパー、コピー用紙、などが挙げられる。

「コモディティ化」してしまった商品が競合関係にある他の商品との差別化を行うためにどういう手段があるか。
方法はいろいろある。一つの方法はその商品の「ブランド化」だろう。
そしてこの「ブランド化」の一類型として「シンボル・キャラクターを商品に付加する」というものがある。このとき、商品とキャラクターの結びつきが強くほぼ一体化したものを「キャラクター商品」などといわれることになる。

普通、「商品」というものは「顔」がない。
もう少しわかりやすく言えば、普通商品は「キャラ」を持っていない。
たとえば普段スーパーなどで買う人参やら大根やら秋刀魚に何か人格的なものを意識するだろうか。
人参は人参だし、大根は大根だし、秋刀魚は秋刀魚だし、買い物籠は買い物籠だ。

商品にキャラクターを付与させるとは商品に「顔」を持たせることである。
商品にシンボル・キャラクターを付与することによって「(消費者にとって好ましい)顔」を与え、その「顔」となったキャラクターを通して消費者に商品を強く印象付け記憶に植えつける。
その結果、消費者は商品を選ぶ際に「知らないもの(≒忘れてしまったもの)」より、以前にキャラクターを通して深く記憶に刻まれた「知っていたもの」のほうを高い確率で選択するだろう……というのが企業側の意図だ。

キャラクターはシンボルマークなどに比べて「人格的なもの」を強く連想させる。
そのため「親しみやすさ」が強い反面、非常に取り扱いが難しい。ちょっとした印象の違和感でも見る人に強いある種の不快感・興ざめ感を与えてしまうからだ。

この書はそのような「キャラクター」の取り扱い方を詳しく解説してくれる。
(本の趣旨はどちらかといえば「キャラクター」という知的生産物による戦略的な商品展開に関することがメインだが。)


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